2012年8月20日月曜日

グローバル優良企業への株式投資(3)/米国株vs日本株

ここまで読んでいただいて、
「新興国の経済成長力を間接的に享受するにはグローバル企業の株式がよいということはわかった。でも、わざわざ馴染みのない外国株にいかなくても、日本にだって世界的なシェアを持ってるグローバル優良企業はあるわけで、そっちに投資しておけばいいんじゃないの?」
と思われる方も多いかと思います。
半分正解です。

英語のサイトから情報をとるなんて煩わしい!為替リスクは一円たりともとりたくない!とにかく日本の企業じゃなきゃ嫌だ!というくらい外国株に敷居の高さを感じられて、まずは日本企業から銘柄選択をしたいんだ、ということであれば、新興国の成長を享受できるグローバル企業から選ぶのが正解です。JTやコマツ、ユニチャーム、セブン&アイなど、魅力的な株はいくつかあると思います。

しかし!
米国の株式市場は日本よりも歴史の長さ、マーケットの規模、あらゆる面で日本よりも成熟しており、経営者は株主への還元(株価の上昇&配当金)を非常に重視しております。
会社は株主だけのものではないですし、一時の行き過ぎた株主重視の経営はどうかと思いますが、日本企業のようにリスクをとって投資している株主を軽視しすぎるのもどうかと思います。

ここで一例をあげます。
1980年に日本の国際優良銘柄代表のトヨタと、米国の同業種であるフォードの株を買って、配当金も再投資に回していった場合のリターン(=トータルリターン)はどちらが高いでしょうか?

直感的には「世界のトヨタ」と「一時は潰れかけたフォード」を比較したら、そりゃトヨタの方が高いんじゃないの?というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
しかしながら、正解はフォードの勝ちなのです。

トヨタのトータルリターンが533%(年率5.95%)に対して、フォードは2433%(年率10.16%)です。ちょっとショックじゃないですか?
為替はずっと円高でありましたので、公正を期すために、為替を加味したフォードのトータルリターンをはじき出すと、それでも814%(年率7.18%)。
強烈な円高のせいでだいぶ見劣りはしますが、それでもトヨタよりリターンは高いですね。
同業の比較ということでフォードを例に出しましたが、フォードを推奨するつもりはありません。

これが推奨銘柄の一つであるP&Gにもなると、米ドル建のトータルリターン2530%(年率13.88%)。為替を加味したの円建トータルリターンは2168%(年率10.27%)とトヨタを大きく凌駕することになります。

トヨタはたしかに良い企業です。しかし投資家にとって良い企業かというとクエスチョンマークです。投資家にとって良い企業とはあくまでも長期的なリターンを約束してくれる企業なのです。投資したお金がリスクに見合っただけ増えなければ意味ないですから。

また近年の外国人投資家の日本株離れは目を覆わんばかりです。外資系証券会社から日本株のリサーチャーがどんどんリストラされていることが全てを物語っています。
短期的な急騰はあり得ますが、日本株に持続的な成長を期待するには非常に厳しい状況です。

私のお客様である富裕層投資家もなじみのある日本株から、多少の不案内さは享受して外国株にシフトしつつあります。おもに企業経営者の方々達ですよ!日本の経済をわかっていらっしゃる方々がそういう行動に出ているのです。
彼らはおっしゃいます。

円が強いうちに海外の優良資産を買っておこう!

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