ずっと株の話だけをエントリーしていると、株専門のブログと思われてしまいますので、本日はちょっと寄り道致します。
(私の専門は富裕層向けの資産運用アドバイスであり、運用資産全体のバランスやアセットクラスの選択や投資タイミングを考えることを本業としております。)
運用資産全体の管理のノウハウといえば、モダンポートフォリオ理論ですよね。
モダンポートフォリオ理論では投資リターンを決定する要因の80%はアセット・アロケーション(=資産配分)であり、投資タイミングは小さな要素に過ぎないとされております。
たしかに経済(とくに理論のデータ基となっている米国経済)が右肩あがりに成長してきた90sまでであれば、そうであったでしょう。
「長期」で見れば、市場変化の振幅も上昇トレンドの中のブレの一部でしかないですし、相関性の低いもの、逆相関のものを組み合わせることができれば、そのブレの振幅も抑えることができました。
しかし、いまやインターネットの普及と金融のグローバル化で、あらゆるアセットクラスは同一方向に動くようになりましたし、危機を抑え込むための過剰な流動性供給のせいでブレ幅が大きくなっております。
市場環境がモダンポートフォリオ理論が確立された90sとは大きく異なっている以上、投資戦略の変更も必要になってきております。
世界経済(とくに先進国経済)の強い成長が期待できない今の時代は、繰り返すやってくるリスクオン/リスクオフの状況下で、「お金がどこへ向かっているのか」を見極め、きちんと投資のタイミングをはかっていくことも重要になっております。
もちろん長期分散投資は今でも重要な考え方であります。分散のきいたポートフォリオはリーマンショック時にもやられは少なかったですし、戻りも享受することができました。
長期投資を前提とした優良資産の買い増しにしても、短期のトレーディングを前提とした買いであっても、市場の緊張感の高まった時=あらゆるアセットクラスに割安感がでてきた時に投資していくのは望ましいでしょう。
そういった意味で、富裕層のお客様はいまは投資のタイミングではないと考えていらっしゃいます。
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