2012年8月18日土曜日

グローバル優良企業への株式投資(2)/先進国vs新興国

先進国vs新興国というタイトルの付け方をすると、「新興国の方が経済成長しているから、新興国の株を推奨!ってことかな」と思われる方が多いと思います。
結論を先に言ってしまいますと、長期保有を前提とした優良資産の選別という観点では先進国のグローバル企業株式の方が相応しいと思われます。

今の世界経済の成長エンジンが新興国であることには異論はないと思います。
かつて世界経済の成長エンジンを担ってきた日米欧は重債務に陥っており、多少の経済成長があったとしてもそこから生み出されるお金は、次の成長への投資でなくレバレッジ(借金)の解消に充てられます。先進国が自律的な成長曲線を描いていくのには

一方、新興国のGDP対比債務率はここ10年で大きく低下しており、生み出された富は次の成長のための投資に充てられるという好循環になっております。
また人口の増加、社会基盤・生活インフラの整備が着々と進んでおり、加速と失速を繰り返しながらも経済成長を続けていくことは間違いないでしょう。

じゃあ新興国でしょ!成長しているところに投資していかなきゃ!50s-60sの米国と同じでしょ。いい会社の株を買っておいてほっとけば2倍になるんじゃない?
証券会社も「対象のアップダウンはありますが5年みてください。」みたいなこと言ってるじゃん・・・。

と思われるかもしれませんが、新興国株式投資で投資金額が30%とか半分とか毀損してしまった方も少なくないですよね
たしかに爆発的成長力はあるのですが、過去の負けを取り戻すのにどれくらいかかって

50s60sの米国の成長と今の新興国の成長と決定的に違うことがあります。
当時の米国株式市場にお金を入れていたのは他国からの投資でなく米国の投資家のお金であり、何かがあった時の自国へ資金還流で資金流出することがなかったのです。欧州をはじめ海外からの投資ももちろんありましたが、大戦で傷ついた自分の国に投資しておくよりも米国に入れておいた方がよっぽど安全なので、米株を売って米国債にシフトするようなオペレーションはあっても、自国に戻すような動きにはつながらなかったのです(当時は資本の移動が現在のような自由さが無かったこともありますし。

一方、現在の新興国はどうでしょうか?
成長スピードが衰えたとはいえ、お金を持っているのは先進各国であり、新興国への投資を支えているのは先進国のマネーです。で、その先進国が自分たちの足元でやれリーマンショックだ、ギリシア危機だ、ということになると、とりあえず何か起きた時のために手元に自国通貨でキャッシュで置いておこうということになり、つまり新興国から容赦なくお金を引き上げてしまうことが、たびたび起きてしまうのです。

では、どうすれば新興国の成長力を投資リターンに結びつけることができるのか?
新興国にブランドが浸透して販売網を持ち、同エリアの売上の割合がそれなりに大きいグローバル企業の株に投資することで、間接的に新興国の成長力を享受することができます

とくに生活必需品や一般消費財を扱っている会社(P&G、ジョンソン&ジョンソン、マクドナルドetc)は景気動向に左右されにくく、安定した業績の推移が株価の下支えになるので入門としてはおすすめです。

個別銘柄の推奨はまたあらためて。

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